五行で姓名判断を行うときの流派による違い。姓と名の文字数ごとに解説。

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以下の記事では、五格(五行)で姓名判断するときの基本事項をお伝えしました。

参考記事:画数・字画で姓名判断。五格の意味と優先順位、基本の計算方法を解説。

姓と名がそれぞれ2文字の場合、それぞれ3文字の場合の五格(天格・人格・地格・外格・総格)は、姓名判断の流派に関わらず同じ計算方法でした。

一方、姓が一文字・名が一文字のケースと、姓と名の文字数が違うケースでは、流派によって計算の仕方が異なります。

どのように違うのか、具体的に解説していきます。

あなたの姓の文字数に合わせて、記事をお読みください。

姓が一文字、名が一文字の名前

「関啓」さんという名前で考えてみます。

流派A

一番シンプルに考えます。
姓一文字・名一文字A

天格:姓の画数、「関」の14画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。地格と同じになります。

外格:総格から人格を引いて、0画。0画の場合は人格の数で代用するので25画の吉凶を見ます。

流派B

流派Aと比べて、外格の考え方が異なります。

姓一文字・名一文字B

天格:姓の画数、「関」の14画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。地格と同じになります。

外格:姓の仮成数1画と名の仮成数1画を合わせて2画です。

ここで、「仮成数」というものが出てきました。詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事:五格で姓名判断するときの仮成数・霊数・聖数・聖文字の考え方

流派C

流派Aと比べ、天格・地格・外格が異なります。

姓一文字・名一文字CD

天格:姓の画数、「関」の14画に仮成数1画を足して15画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に仮成数1画を足して12画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。地格と同じになります。

外格:姓の仮成数1画と名の仮成数1画を合わせて2画です。

姓が一文字、名が二文字の名前

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「関啓介」さんの名前を例にあげます。姓が一文字で、名の二文字より少ないので姓の方に仮成数の1を補います。

流派A、流派C

姓一文字・名二文字ACD

天格:姓の画数、「関」の14画に仮成数1画を足して15画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に「介」の4画を足して15画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、「関」の14画と名の「啓」の11画、「介」の4画を足して29画です。

外格:総格の29から人格の25を引き、仮成数の1を足します。単純に名前の両端を合計すると考え、姓の仮成数1+名前の下の字「介」4で、5画と計算することもできます。

流派B

流派A、Cとの違いは、天格の考え方です。天格に仮成数を使いません。残りの4つの格は同じ結果になります。

姓一文字・名二文字B

天格:姓の画数、「関」の14画をそのまま数え、14画です。

人格25画です。

地格15画です。

総格29画です。

外格5画です。

姓が一文字、名が三文字の名前

「関啓之介」さんの名前を例にあげます。

流派A

姓一文字・名三文字A

天格:姓の画数、「関」の14画に仮成数1画を2つ足して16画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に「之」の3画、「介」の4画を足して18画です。

※流派によって「之」は3画でなく4画の漢字として扱うことがありますが、ここでは一般的な画数の3画で計算しています。

総格:全ての文字の画数の合計で、32画です。仮成数の画数は加えません。

外格:総格の32から人格の25を引き、仮成数の1+1=2を足します。9画です。

流派B

流派Aとの違いは、姓の部分に加える仮成数はひとつだけ、という点です。

姓一文字・名三文字B
天格:姓の画数、「関」の14画がそのまま天格となり、14画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に「之」の3画、「介」の4画を足して18画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、32画です。仮成数の画数は加えません。

外格:姓の仮成数1と、名の下の2文字の画数を合計し8画です。総格の32から人格の25を引き、仮成数の1を足して、32-25+1=8。このように計算しても構いません。

流派C

流派Bと同様、姓の部分の仮成数は一つだけです。しかし、天格の考え方が流派Bとは異なります。
姓一文字・名三文字C

天格:姓の画数、「関」の14画に仮成数の1画を加え、15画です。

人格:姓の一文字「関」の14画と名の一文字「啓」の11画を足して25画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に「之」の3画、「介」の4画を足して18画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、32画です。仮成数の画数は加えません。

外格:姓の仮成数1と、名の下の2文字の画数を合計し8画です。

姓が二文字、名が一文字の名前

「山田啓」さんの名前を例にあげます。

流派A、流派C

姓二文字・名一文字AC

天格:姓の画数、「山」の3画と「田」5画を合計して、8画です。

人格:姓の下の一文字「田」の5画と名の一文字「啓」の11画を足して16画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画に仮成数1画を足して12画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、19画です。仮成数の画数は加えません。

外格:総格の19から人格の16を引き、仮成数の1を足して4画です。

流派B

流派A、Cとの違いは地格に仮成数を使わない点です。

姓二文字・名一文字B

天格:姓の画数、「山」の3画と「田」5画を合計して、8画です。

人格:姓の下の一文字「田」の5画と名の一文字「啓」の11画を足して16画です。

地格:名前の画数、「啓」の11画がそのまま地格となり11画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、19画です。

外格:総格の19から人格の16を引き、仮成数の1を足して4画です。

姓が二文字、名が三文字の名前

「山田龍太郎」さんの名前を例にあげます。

流派A

姓と文字の数が同じになるように、姓に仮成数を使います。
姓二文字・名三文字A

天格:姓の画数、「山」の3画と「田」5画を合計し、さらに仮成数を1加えて9画です。

人格:姓の下の一文字「田」の5画と名の一文字「龍」の16画を足して21画です。

地格:名前の画数、「龍」16画、「太」4画、「郎」9画を合計し29画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、37画です。仮成数は加えません。

外格:総格の37から人格の21を引き、仮成数の1を足して17画です。

流派B、流派C

流派Aとの違いは、姓に仮成数を用いない点です。天格と外格が異なります。
姓二文字・名三文字BC

天格:姓の画数、「山」の3画と「田」5画を合計し8画です。

人格:姓の下の一文字「田」の5画と名の一文字「龍」の16画を足して21画です。

地格:名前の画数、「龍」16画、「太」4画、「郎」9画を合計し29画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、37画です。

外格:総格の37から人格の21を引き、16画です。

姓が三文字、名が一文字の名前

「長谷川優」さんの名前を例にあげます。

流派A

名の一文字を、姓の三文字に合わせるために、仮成数を2つ使います。

姓三文字・名一文字A

天格:姓の画数、「長」の8画と「谷」の7画、「川」3画を合計し18画です。

人格:姓の下の一文字「川」の3画と名の「優」の17画を足して20画です。

地格:名前の画数、「優」17画に仮成数を2つ加え19画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、35画です。仮成数は加えません。

外格:総格の35から人格の20を引き仮成数を2足して、17画です。

流派B

流派Aとの違いは、仮成数を1つだけ使う点です。
姓三文字・名一文字B

天格:姓の画数、「長」の8画と「谷」の7画、「川」3画を合計し18画です。

人格:姓の下の一文字「川」の3画と名の「優」の17画を足して20画です。

地格:名前の画数、「優」17画がそのまま地格となり17画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、35画です。仮成数は加えません。

外格:姓の外側の二文字と名の仮成数を合計し、8+7+1=16画です。総格の35から人格の20を引き仮成数を1足して、16画と計算することもできます。

流派C

流派Bと同じく仮成数を1つ使いますが、地格の考え方が異なります。
姓三文字・名一文字C

天格:姓の画数、「長」の8画と「谷」の7画、「川」3画を合計し18画です。

人格:姓の下の一文字「川」の3画と名の「優」の17画を足して20画です。

地格:名前の画数、「優」17画に仮成数を1つ加え18画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、35画です。

外格:流派Bと々考え方で16画です。

姓が三文字、名が二文字の名前

「長谷川優菜」さんの名前を例にあげます。

流派A

姓三文字・名二文字A

天格:姓の画数、「長」の8画と「谷」の7画、「川」3画を合計し18画です。

人格:姓の下の一文字「川」の3画と名の「優」の17画を足して20画です。

地格:名前の画数、「優」17画と「菜」11画に仮成数を1つ加え29画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、46画です。仮成数は加えません。

外格:総格の46から人格の20を引き仮成数を1足して、27画です。

流派B、流派C

流派Aとの違いは、仮成数を使わない点です。外格と地格の計算結果が異なります。
姓三文字・名二文字BC

天格:姓の画数、「長」の8画と「谷」の7画、「川」3画を合計し18画です。

人格:姓の下の一文字「川」の3画と名の「優」の17画を足して20画です。

地格:名前の画数、「優」17画と「菜」11画の合計で28画です。

総格:全ての文字の画数の合計で、46画です。

外格:総格の46から人格の20を引き26画です。

まとめ

以上が、流派による五格の計算方法の違いです。

記事を書くのにあたり、様々な姓名判断の書籍を参考にしました。ほとんどの流派が、この3パターンの計算方法のどれかで姓名判断を行っています。

無料で画数を判断しているサイトも同様です。(関連:無料の姓名判断サイトで赤ちゃんの名前を占うと結果が違う3つの理由

気に入った名前をこの3パターンで計算してみて、よい運勢が出る流派を信じる、というのも1つの手です。

名前の画数で人生の全てが決まることはありません。

あなたが赤ちゃんに想いを馳せ、子どもが一生使い続けることになる名前を、真剣に考えていることに価値があります。

運勢の悪い画数なのではないかと悩んでしまうようなら、
画数にとらわれない名付け方を学ぶのも一つの手です。

名付け方に関わらず、赤ちゃんが生まれ、言葉がわかる年齢になったら、ぜひ名前の由来を話してあげてください。

どんな気持ちで名前を考えていたか、どんな願いを込めて名前を決めたか。

子どもたちは自分の名前の由来を聞くのが大好きです。望まれて生まれてきた、ということがわかりやすく伝わる1つの方法です。

素敵な名前が見つかることを願っています。

感想・質問コーナー

  1. サトミ より:

    流派によって結果が違い悩みに悩んでなかなか決まらず、煮詰まっていました…。

    読ませていただいて何だか気持ちが楽になりました。

    • 山田 より:

      サトミさん

      コメントをくださり、ありがとうございました。

      悩みに悩むということは、それだけ一生懸命にお子様のことを考え、良い名前をつけてあげたいと思っていらっしゃるからですよね。

      必ず最後には、これだ、という名前が見つかるはずです。赤ちゃんが生まれてから決めても大丈夫です。

今回の記事はお役に立てましたでしょうか?

記事を読んでのご感想や疑問がありましたら、ぜひコメント欄にお書きください。

私自身、子供の名付けでたくさん悩み迷った経験があります。何が良い名前なのか、こんな名前では変だろうかと。

このサイトは、赤ちゃんの名前を考えていて迷ったり、悩んだりしている方のための情報サイトです。

よい名前をつけてあげたいと思う方にとって、少しでも役立つようなサイトにしたいと思っています。

名付けの悩み相談掲示板のページもご活用ください。

些細な事でも構いません。コメントに気付き次第、すぐに回答致します。

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